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ドローンフライトナビで、飛ばせる場所を確認する方法

人口集中地区、空港の周辺、重要施設の周りを、スマホの地図アプリ「ドローンフライトナビ」でまとめて確認する方法。2026年7月に変わった2つのルールと、アプリでは分からないことまでまとめました。

オレンジの背景に「ドローンフライトナビで、飛ばせる場所を確認する方法」の文字と、ドローン・地図のピン・飛行機・スマホのアイコン

「ドローンフライトナビ」は、ドローンを飛ばす前に確認したい区域を、スマホの地図でまとめて見られる無料のアプリです。人口集中地区や空港の周辺に加えて、重要施設の周り(小型無人機等飛行禁止法の区域)や、その日の日の出・日の入りの時刻も表示されます。

国の地図で確かめる方法は、コラム「地理院地図で、飛行禁止空域を調べる方法」で紹介しました。この記事では、現地でスマホから確認したいときに便利なフライトナビの使い方を紹介します。

先に結論

  • フライトナビ1つで、人口集中地区・空港の周辺・重要施設の周りをまとめて確認できる
  • 2026年7月から、人口集中地区の中の「工業専用地域」は許可が不要になり、重要施設の周りの禁止範囲はおおむね1,000mに広がった。フライトナビはどちらも表示に反映している
  • ただし国の地図ではないので、境目の近くや大事な判断は、国の情報で最終確認する

ドローンフライトナビとは

項目 内容
使える場所 Web版(ブラウザ)、iPhoneアプリ、Androidアプリ
料金 無料。アプリには、機能を増やす有料の「Pro」もある(アプリ内課金)
表示できるもの 人口集中地区、空港の周辺、小型無人機等飛行禁止法の区域、工業専用地域、日の出・日の入りの時刻など。アプリ版は、緊急用務空域が出ているときにその範囲も表示
提供 個人の開発者(App Storeの表記による)
データのもと 国土数値情報、政府統計(e-Stat)、国土地理院の地図、官報、国土交通省、外務省、警察庁など(App Storeの説明による)

ドローン友の会とこのアプリの間に、提携や広告の関係はありません。

使い方(Web版)

アプリ版も、ほぼ同じ流れで使えます。

ドローンフライトナビのWeb版の画面。東京湾の周りに、人口集中地区、空港の周辺、重要施設の周りなどの区域が色分けで表示されている
Web版の画面。右上が「サーチ」、下に日の出・日の入りの時刻と「レイヤー」のボタンがある(画面:ドローンフライトナビ、2026年10月6日に撮影。地図 © Mapbox © OpenStreetMap)
  1. 地図を開く:ドローンフライトナビの地図(Web版)を開きます。
  2. 場所を探す:右上の「サーチ」に住所や施設の名前を入れます。今いる場所を見たいときは、右下の現在地のボタンを押します。
  3. 地点を合わせる:画面の中央にある「+」を、飛ばしたい地点に合わせます。画面の下に、その地点の緯度・経度と、その日の日の出・日の入りの時刻が表示されます。
  4. 色の付いた区域を確かめる:飛ばしたい地点や、飛ばす範囲に色が付いていないかを見ます。
  5. レイヤーを1つずつ切り替える:下の「レイヤー」を押すと、表示する区域を選べます。色が重なって分かりにくいときは、1つだけ表示すると、どの色が何の区域なのかが分かります。
  6. 地図の見た目を変える:下の「標準」「標準+航空」「航空写真」で切り替えられます。航空写真にすると、近くに建物や電線、木がないかも確かめられます。

色の付いた区域を押しても、くわしい説明は出ません。何の区域かは、手順5のレイヤーの切り替えで確かめます。

レイヤーの見方

Web版の「レイヤー」には、次の6つがあります(2026年10月5日・6日に確認)。

「レイヤー」のメニューを開いたところ。6つの区域を、チェックで表示・非表示にできる
「レイヤー」を押すと、6つの区域を1つずつ表示・非表示にできる(画面:ドローンフライトナビ、2026年10月6日に撮影。地図 © Mapbox © OpenStreetMap)
レイヤー 色(Web版) 意味
人口集中地区 うすい赤 人口集中地区(DID)。この上空で飛ばすには、原則として国の許可が必要
工業専用地域 水色 人口集中地区の中でも、ここは人口集中地区としての許可がいらない(下で説明)
空港等の周辺 緑 空港の周りの空域。地面からの高さによっては、国の許可が必要
空港飛行禁止空域 紫 空港の周りに表示される区域。空港の近くはくわしい範囲を空港の管理者に確認する
小型無人機等飛行禁止法 黄色 国会議事堂や自衛隊の施設、空港など重要な施設とその周り。原則として飛ばせない
小型無人機等飛行禁止法 期限付き ― 国際会議などのために、期間を決めて指定される区域

「期限付き」の区域は、確認した日には表示がなかったため、色は確かめていません。アプリ版の色は、Web版と違う場合があります。

2026年7月に変わった2つのルール

1. 人口集中地区の中の「工業専用地域」は許可が不要に

2026年7月1日から、人口集中地区の中にある「工業専用地域」では、人口集中地区としての飛行許可がいらなくなりました(国土交通省の告示)。工業専用地域は、工場のための地域として都市計画で決められた場所で、人が住む建物を建てられません。

フライトナビは、2026年7月20日に工業専用地域の表示に対応しています。ただし、工業専用地域かどうかの最終確認は、自治体か、国土交通省が案内している「全国都市計画GISビューア」で行うよう、国土交通省の資料に書かれています。

また、許可がいらなくなるのは「人口集中地区だから」という理由の部分だけです。空港の周辺に当たる場合や、夜間・人や物から30m未満で飛ばす場合などは、これまでどおり許可・承認が必要です。

2. 重要施設の周りの禁止範囲が「おおむね1,000m」に

小型無人機等飛行禁止法が改正され、対象施設の周りで飛ばせない範囲が「おおむね300m」から「おおむね1,000m」に広がりました(警察庁によると2026年7月14日施行)。あわせて、この周りの範囲(イエローゾーン)で飛ばした場合にも、罰則ができました。

2026年より前に書かれた解説記事には「300m」と書かれていることがあるので、注意してください。フライトナビは、2026年7月14日にこの範囲の表示を更新しています。

アプリでは分からないこと

地図で色が付いていなくても、それだけで「飛ばしてよい」とはなりません。

  • 緊急用務空域:警察・消防などの活動のために、ドローンの飛行が原則禁止される空域です。Web版のレイヤーにはありません。アプリ版は出ているときに表示されますが、飛ばす直前に国土交通省のホームページとXでも確認します。
  • 飛ばし方のルール:夜間、目で見えない範囲、人や物から30m未満、イベントの上空などで飛ばすときは、場所に関係なく承認が必要です。日の出・日の入りの時刻は、手順3の表示が参考になります。
  • 150m以上の高さ:地面または水面から150m以上の高さで飛ばすには、許可が必要です。地図ではなく、飛ばし方で守ります。
  • 場所ごとのルール:公園や河川敷、私有地などは、管理者や自治体がドローンを禁止している場合があります。
  • 表示の正確さ:フライトナビの利用規約には、表示の正確さを保証しないと書かれています。境目の近くは地理院地図でも見比べ、空港の近くは空港の管理者に確認します。

まとめ:飛ばす前のチェック

確認すること どこで
人口集中地区・空港の周辺・重要施設の周りに入っていないか フライトナビ(境目の近くは地理院地図も)
人口集中地区の中なら、工業専用地域か 自治体、全国都市計画GISビューア
緊急用務空域が出ていないか 国土交通省のホームページ・X(アプリ版でも表示)
日の出から日の入りまでの時間か フライトナビの画面の下の表示
その場所の管理者のルール 公園・自治体・土地の管理者

どれかに当てはまって許可・承認が必要なときは、ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)から申請します。判断に迷ったときは、国土交通省の無人航空機ヘルプデスク(03-5539-0225、平日9〜17時)に問い合わせてください。

現地での最終確認には、LINEの特典PDF「飛行前後点検チェックリスト」も使えます。

参照(2026年10月5日に確認):

この記事は2026年10月5日時点の情報です。制度は改正されることがあるため、飛行前には国土交通省の最新情報をご確認ください。

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